新しいブログシリーズを始めます。その名も『THE W 2025への道』。
私のTHE W 2025が終わるまでドキュメント形式で連載していきます。記念すべき第1回となる今回は、私がTHE Wに出る理由を書きたいと思います。
私のことを少しでも知ってくださっている方は、私が女性芸人が芸人としてでなく『女性』とくくられることに対して一家言どころじゃないくらいあるというのはご存知かもしれません。また私はいわゆる『女芸人ライブ』には出ないようにしています。それなのになぜTHE Wには出ているのか?と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
芸歴1年目のある日。Xのフォロワーは2ケタ代、出演するライブといえばお金を払えば誰でも出られるフリーライブばかりだった頃の私に、一通のDMが届いた。 いわゆる『女芸人ライブ』のオファーだった。 […]
実際、女性芸人だけの大会をやるということが本当に正しいことなのかは分かりません。現時点でもTHE Wには多数の問題があると思います。
しかしTHE Wという大会が作られたことはアファーマティブアクションの一環と捉えることもできます。興行とはいえ女性芸人の地位向上という目的も一応は含まれているはずです。だったらその思想に賛同したいというのが私がTHE Wに出場している素直な理由です。あと1000万円ほしい。
それからもう一つの大きな理由が、ネタで結果を出したいから。私は昨年までTHE WもR-1も2回戦止まりで、何となく「自分に賞レースは向いていない」と思っていました。しかし今年のUNDER5 AWARDでは準決勝まで勝ち進むことができ、決勝進出とはいかなかったもののかなりの自信になりました。UNDER5を終え、ネタに対するモチベーションがとても高い状態にあります。
他にも理由はたくさんあります。エクストラシルバー(ナイツさんや三四郎さんなどが出演されているマセキの一番上のライブ)に出られるようになる、地方の営業に行きやすくなる、メディア出演やライブの誘いが増える、あわよくば売れたい。少なくとも決勝にまで進出すれば今よりも活動の幅は確実に広がるはずです。
ここで私のTHE W 2023および2024の成績を振り返ります。
2024年:2回戦
2023年、2024年ともに1回戦は動画審査です。2023年は自宅で撮影したネタ動画をアップロードしたところ不合格。2024年はそのネタを舞台でやってお客様の笑い声が入っている動画を送ったところ合格。当時は何のための審査員なのだろうかと思ったりもしましたが、面白さと言うのは意外と曖昧なものなのかもしれません。
THE Wの最初の難関は2回戦です。THE Wは例年、2回戦の次は準決勝。昨年は2回戦から準決勝で300組超から40組弱まで絞られました。通過率は10%台と考えるとかなり狭き門です。
そのため1回戦の動画審査は受かるものとして計算し、2回戦の準備を進めたい。このブログを書いている時点で既に1回戦用の動画アップロードも含めてエントリーは完了しています。1回戦の合格率も3割程度と決して高くはありませんが、去年も通過しているし問題ないでしょう。
……と思っていたのですが。このことをマセキの偉い人に言ったところ、「去年と同じ動画で大丈夫なのか」と言われました。いわく、去年と同じ審査員だった場合、「また去年と同じの送ってる」とならないだろうか、とのこと。
しかし去年と同じネタを送ったから不合格というのはいくらなんでも考えにくいのではないかと思います。例えば紺野ぶるまさんが同じネタ動画を2年連続送っていたとして(そもそも決勝進出経験のある人は動画審査が免除されてはいますが)、落選となるでしょうか。それに私は2023年と2024年で撮影環境の違いこそあれ同じネタの動画を送っています。同じネタであるはずなのに一方だけ通過したというのは、同じネタだと認識されなかったことの証明では?
とはいえ私は今年のTHE Wで絶対に決勝に行きたい。少し前の事務所の面談でもそう伝えていました。懸念点はなるべく潰しておきたいので、動画審査用の2分ネタを作ることにしました。
元になるネタは、なるべく多くの人に笑ってもらえる確率の高いネタ。0か100かではなく、なるべく安定してウケるネタ。もともとは事務所ライブ用に作ったネタなのでこれを2分に縮めます。
とにかく私は動画審査用の2分ネタを作ることにしました。
ここまで書いておいて動画審査通過せずとかだったら逆にウケるな。
続く