【AbemaTV】初めてのメディア出演で感じたこと【脳汁じゅ~す】

2024年8月31日、AbemaTV『脳汁じゅ~す』に出演させていただいた。私にとって初めての映像のメディア出演だった。

楽しかったという気持ちと、もっとやれたんじゃないかという気持ちの両方がある。これから長く続いていくであろう芸人人生の中で、間違いなく忘れられない経験となった。

 

『脳汁じゅ~す』内の『P-1グランプリ』という企画に出演させていただいた。『P-1グランプリ』はパチンコネタNo.1を決める、M-1のパロディのような企画。審査員の点数の合計で優勝者が決まる。オーディションの話をいただいてから絶対に出たいと思っていた企画だった。

 

私には一本だけパチンコのネタがある。

芸歴一年目のときに作った『パチンコ台の人魚 パチエル』という歌ネタ。8月のオリーブゴールド(マセキのオーディションライブ)で披露した。

 

このネタはスベることも多々あるが個人的には大好きなネタなので、パチエルの面白さが伝わればいいなと思って応募した。オーディションに応募してから結果発表までに時間がかかったので、マネージャーさんに「結果はまだですか?」と急かしてしまった(すみません)。

 

オーディション通過の知らせがマネージャーさんから届いたときは、嬉しすぎて思わず泣きそうになった。メディアに出られるというよりも、自分のネタが認められたということが嬉しかった。

 

私は日記帳のページに1日1枚シールを貼っているのだが、この日は嬉しすぎてシールを6枚貼った!

ちなみにこちらが普段の日記。

そしてこちらがオーディションに通過した日。

オーディションに通過した日の日記。

 

後に番組のMCが狩野英孝さんであることを知った。以前カナメストーンさんのラジオに出演させていただいた後、お二人に飲みに連れて行っていただいたのだが、そのときに「狩野さんはすごく優しい」「MCが上手い」というお話を聞いていた。お二人がそうおっしゃるなら大丈夫だと思い、とにかく収録は楽しもうと思った。

 

 

 

収録当日。初めて降りる駅にある収録スタジオに向かった。

収録スタジオは大きな建物だった。スタッフさんに案内されて楽屋へ。

 

マセキからはジュニアユースのしどろ・もどろというコンビも参加していた。二人は最近マセキの養成所を卒業し、芸歴はまだ1ヶ月目とのことだった。それなのにメディア出演を果たすなんてすごい! 芸人になってから初めて後輩ができた。

 

楽屋でさかな芸人ハットリさんにお会いした。私は芸人になる前からハットリさんのYouTubeを登録して拝見していたので、まさかお会いできるとは思わなくてびっくりした。

ハットリさんは魚の名前で歌を歌うという芸をされている。「『根尾みなみ』って魚の名前で何というんですか?」とお尋ねした。『メロ ミーバイ』と言うらしい!!! すぐに出てくるのがすごい。

 

番組のリハーサルが始まるまで、しどろ・もどろの二人とコンビニのイートインで腹ごしらえした。二人ともう少しゆっくり話したかったのだが、リハーサル時間が迫っていたため早めに戻った。

 

 

 

スタジオに戻り、まず初めにリハーサルをした。番組のセットを初めて生で見て、ミニチュアみたいだなと思った。私はVTRの出演だったため、スタジオでの立ち位置を確認した程度で終わった。

 

リハーサルが終わった後は、マネージャーさんに連れられて、しどろ・もどろの二人と一緒に小宮さんと狩野さんの楽屋挨拶に行った。

まず小宮さんの楽屋へ挨拶に伺った。小宮さんは8月頭に行われた『真夏の笑フェス2024』でお見かけしていたものの、ご挨拶をするのは初めて。小宮さんとは同じ事務所だが、私にとってはテレビに出ている芸能人といった感じで、ご挨拶させていただいたときも同じ事務所の先輩であることにあまりピンと来なかった。

続いて狩野さんの楽屋へ伺った。狩野さんはオーラがすごかった。芸人になってからテレビで活躍されている芸人の方にお会いする機会は増えたが、私が今までお会いした中で一番『芸能人』という感じがした。子どもの頃からテレビで拝見していたからだろうか。

 

 

 

収録が始まった。芸人が次々スタジオに呼ばれていく。スタジオに向かうしどろ・もどろの二人を見送り、私は出番が来るまで待機していた。

楽屋のモニターでは、私より先に収録をしている芸人たちの様子が流れていた。点数が出るたびモニターを見ている芸人が声を上げていた。ネタを終え、やり切った顔で楽屋に戻ってくる芸人が格好良く見えた。

私以外の芸人はスタジオでネタを披露しなければならなかったのだが、私はあらかじめ撮影していた映像での出演だった。楽屋でネタ合わせをしている芸人を見ながら「みんな大変そうだな」と思っていた。自分がスタジオでネタを披露することを考えたら、私は他の出演芸人たちのように上手くネタができないと思う。

 

そんなことを考えていたら、番組のスタッフさんに名前を呼ばれた。

マネージャーさんとともに収録スタジオへ向かう。スタジオの入口から、私のひとつ前の出番の芸人さんがネタを披露している様子を見た。意外と流れ作業のような感じで収録していくんだなと思った。

 

 

 

私の出番になった。藤田かんなアナウンサーが私の名前を読み上げ、狩野さん、小宮さん、ミスマリンちゃんの皆さんがモニターをのぞき込む。私はスタジオの端でピンマイクを付けていただきながら、皆さんがネタをご覧になる様子を見ていた。

 

狩野さん、小宮さん、ミスマリンちゃんの皆さんに自分のネタを見ていただけるというのは本当に夢のような経験だと思う。事務所の大先輩二人と、昔打っていた海物語シリーズ(すべての機種の中で私が一番打ったのが大海4)の象徴であるミスマリンちゃんのお三方。ドキドキしたが、皆さんにネタを見ていただける嬉しさがこみ上げた。

 

ネタが終わり、狩野さんと小宮さんとトークをして結果を待つ。狩野さんや小宮さんの返しには家でテレビを見ているときのように笑ってしまい、少し緊張がほぐれたように思う。収録前に決めた「とにかく楽しむ」という今日のテーマを思い出した。

 

ネタの採点結果が出る。その瞬間頭に浮かんだのは、「優勝できなかったんだ」ということ。

 

もちろんあくまでバラエティの企画ということは承知している。しかし私は優勝できなかったことが悔しく、その後のやり取りで一つでも多く笑いを取ろうという気持ちを忘れてしまっていた。今考えるとネタをVTRで披露する私にとっては点数が出た後のやり取りが何よりも大切であるということは明白なのだが、そんな簡単なことすら頭から抜け落ちてしまっていた。

 

あっという間に私の初めての収録が終わった。出演者の皆さんとスタッフの皆さんにあいさつをした後、マネージャーさんとともに楽屋に戻った。楽屋では何をしていたか全く覚えていない。早く着替えたかったのだが、まだ着替えて良いのか分からなくてもどかしかったことだけ記憶に残っている。

 

 

 

しばらくして、番組の収録がすべて終わった。収録が始まる前は長いなと思っていたのだが、終わってみるとあっという間だった。

 

マネージャーさんから「初めてのメディア出演が狩野さんと小宮さんが出ている番組で良かったですね」と言われた。私も本当にそう思う。

初めての番組収録だったが、狩野さんと小宮さんと同じ事務所だからかあまりアウェー感がなかった。私が上手く話せなくても、きっと狩野さんや小宮さんが助けてくださるだろうなという安心感があったので、存外リラックスして収録に臨むことができた。スタジオで狩野さんたちと話すときも、少し緊張はしたものの普段のライブの平場の雰囲気で話せたように思う。

 

ただ同じくして、いつものライブの平場をもっと頑張らないといけないなと思った。普段の平場でできないことは収録でもできない。収録は狩野さんや小宮さん、ミスマリンちゃんの皆さんにネタを見ていただくことができて嬉しかったのだが、「もっとやれたんじゃないか」という悔しさも感じた。

 

収録がすべて終わり、しどろ・もどろの二人と途中まで一緒に帰宅した。二人は収録の反省会をしてから帰るらしい。私も二人を見習って電車で反省ノートを書こうと思っていたのだが、帰りの電車の中ではドッと疲れが出て何も考えられなかった。

 

 

 

8月31日23時ちょうど、番組がオンエアされた。収録してからしばらくはオンエアが楽しみという気持ちが大きかったのだが、放送日が近づくにつれて「見るのが怖い」という気持ちも大きくなっていった。

一人で見るのが怖かったので、Xでスペースをしながら番組の生配信を見た。私より前に出ていたきつねさんとしどろ・もどろのネタは笑いながら見ることができたのだが、自分のネタはなんとなく直視できなかった。

トークの部分は、「ここは使われるだろうな」と思った部分はオンエアされて、「ここは使われないだろうな」と思った箇所は案の定使われていなかった。もっと面白く話せるようになりたい。

 

あれから何度か番組を見返しているのだが、番組の中に映っているのが自分であるという実感がない。狩野さん、小宮さん、ミスマリンちゃんの皆さん、そして私によく似た知らない芸人が出ている映像を見ているといった感覚である。

 

 

 

番組の収録後、マネージャーさんに撮っていただいた写真。

チューリップ(花ではない)のポーズ

とにかく、一生忘れられない収録になったのは間違いない。

 

またメディアに出られるようにこれからも頑張る!

リンク

AbemaTV『脳汁じゅ~す #3』

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