2024年５月の出演ライブ振り返り

2024年５月に出演したライブについて振り返る。

5/1(水)KASENJIKI☆ピン☆SPOT！

ピンネタ限定ライブ。ピン芸人として、他の芸人さんのピンネタを見るのは参考になる。オファーをいただいたときから出演するのを楽しみにしていた。

ライブ前、マミモンシンテターゼさんと話した。先月の投稿(2024年４月の出演ライブ振り返り)を読んでくださったという。ドロンコへいやさん、マミモンさんの二人と飲みに行ったことを書いたのだが、私はドロンコさんの話しか書いておらず、マミモンさんに言及している文章がないと言われた。確かに。すみません。

マミモンさんの世界も独特で興味深い。何でもポムポムプリンを目指していらっしゃる(※本人談。詳細は不明)というから驚きだ。またこの日、マミモンさんは想像以上にお笑いに熱い人だということが分かった。

そして肝心のネタだが、序盤に思いっきり飛ばしてしまった。パニックになり、そのまま舞台を降りた。この日いらっしゃったお客様には本当に申し訳なく思う。

まだお笑いを始めたばかりの頃、人生２回目の舞台でネタを飛ばしかけ、台詞をいくつも噛みながらなんとかネタをやり終えたことを思い出した。あの頃に比べたら笑いを取る技術は多少上がったかもしれないが、ネタを飛ばしかけても最後までネタをやり切った過去の自分の方が、芸人としての心構えができていたかもしれない。

ライブ主催者さん、MCのリクロジーさんのご厚意で、少し後の順番でネタを再披露する機会をいただけた。自分の出番が来るまで、会場の外で必死に練習する。２回目の出番、噛みながらも何とかネタをやり切った。芸歴も２年目に突入し、自己評価が「何とかやり切ることができた」というのは全く良くないのだが……。

ネタを終えた後、いろんな芸人さんに声をかけていただいた。特に先輩芸人さんたちにはたくさん励ましていただいた。もしかしたら先輩方も、過去に同じような経験をされてきたのかもしれない。出番終わり、先輩芸人さんたちが舞台でたくさん笑いを取っている姿を見ながら思った。

5/8(水)Just want to SHOW！

芸人が好きな長さで好きなネタを披露できるライブ。衣装のドレスを固定するためのリボンを忘れてしまったのだが、まみわのお二人に紐と安全ピンを貸していただき何とかなった。まみわさん、本当にありがとうございました。

5/9(木)フライングピンクジュニア

自由にネタを披露するマセキの若手事務所ライブ。昨年の秋ごろにやっていたネタを改良し、久しぶりに披露した。

私が持っている時事ネタは現在これ一本のみだが、時事ネタというのはかなり難しいと感じる。披露するタイミングや、見ている人に伝わるかどうかをいつも以上に考えないといけないからだ。

当初は別のネタを披露する予定だったのだが、某中古車販売店が買収されたニュースが放送されたため、急遽昔やっていたこのネタを作り直すことにした。もしかしたら今回のフライングピンクジュニアがこのネタを披露する最後の機会になるかもしれない。

フライングピンクまでの合間、田中太郎しんたにさんにケバブをご馳走になったり、サイハテの京香ちゃんと会場の周辺を散歩したりした。なんかこういうの嬉しい。マセキユースの一員になった気がする。

5/9(木)フライングピンク

新ネタを披露するマセキの若手事務所ライブ。初めてのフライングピンク。

私がネタ作りの際に心がけているのが、ネタの舞台や設定、キャラクターについて頭と身体で理解するということ。例えば野球のネタをするときは草野球に参加して実際の動きを体験してみたり、マンガを題材にしたネタをする際は原作を読んでみたりと、俳優でいう役作りのようなことをしている。頭で考えるだけでは思いつかなかった新しいボケが生まれることがあるからだ。

↑ボートレース平和島にかかる橋

今回は競艇のネタということで、初めてボートレース平和島で観戦してみた。ボートのモーター音、観客の歓声、海面の揺れ……。特にネタ中の効果音作りの参考になった。

平和島での最終レースが終わった後、他の会場でやっているレースをモニター越しに観戦した。とあるレースでひとまず1-2の二連単で舟券を購入してみたところ、なんと一号艇がフライングか何かで失格となり、私の買った舟券は払い戻しになった。まるでギャンブルの神様が私に「競艇には手を出すな」と言っているようだった。

5/21(火)KASENJIKI☆サンライズ！

いつも呼んでいただいているあらかわさんのバトルライブ。ありがたいことに優勝させていただいた。これで４連覇。

多分、私より良いネタをしている芸人はこのライブにいると思う。ただ私は何度もこのライブに出演させていただいているため、お客さんが期待感をもってネタを見てくださっているのかなという印象がある。賞レースを勝ち抜く方法にもつながるかもしれない。

マット界では「チャンピオンベルトは獲るよりも守る方が難しい」とよく言われている。私も同感だ。これからも勝ち続けたい。

5/23(木)真夏の笑フェス2024 DAY1 出演権争奪ネタバトル 予選ラウンド

マセキ芸能社主催『真夏の笑フェス2024 DAY1』の出演権を賭けたネタバトル。MCはパーパーほしのディスコさん、寺田寛明さん。芸能人。

私の出番は30組中２番目、しかも大将ぺろぺーろさん(ゆーびーむ☆さん、カントリーズ福田さん、スーパーニュウニュウ大将さんによるユニット)とガクヅケさんに挟まれた出番順だった。香盤を見たときには言葉を失った。まだお笑いを初めてから１年と少ししか経っていないのに！

私は弱気なまま舞台に立った。客席はいつものマセキライブよりもピリピリしていて、私が経験してきた中でいうとR-1予選のような雰囲気だった。

そして結果は……

最下位で敗退！！！

少しは票が入るだろうと高をくくっていた。敗因は色々あるが、一つ大きな理由を挙げるとするならばネタ選び。自信のあるネタを２分にして披露するのではなく、あらかじめ持っていた２分ネタから選ぶというやり方にしてしまった。

出番を終えて帰宅の準備をしていたところ、客席から大きな笑い声が聞こえてきた。思わず楽屋のモニターを見上げると、女装したカトゥーさんがネタを披露している様子が映っていた。モニター越しでは何を言っているのか分からなかったが、カトゥーさんが舞台に立っているだけでワクワクするのを感じた。

カトゥーさんを見て、私は「初めて自分を見るお客さんでも笑えるネタだっただろうか？」と自問自答した。初見だとしても、カトゥーさんの面白さはビジュアルと声ですぐに伝わる。私を初めて見るお客さんも多い中、見た目に何の特徴もない自分が印象を残すにはどうすべきだったのか？　翌日のライブではもっと笑いを取りたいと思った。

5/24(金)新発見ネタライブ

マセキ芸人と他社ゲスト芸人さんによる、寄席形式のネタライブ。私はこの日、プロポーズギシさんとオープニングMCを担当した。

プロポーズさんとはネタ見せでご一緒することが多いので心強かった。MC終わりの締め方が、はからずもプロポーズさんの漫才コントの導入みたいになって楽しかった。でもやはりMCは難しい。以前も書いたが、平場はネタとは違ったお笑い能力が求められる。加えて、時間も意識しないといけない。日々勉強。

ネタは昨日の反省を生かし、インパクトのあるものに変えた。

数日前までは別のネタをしようと思っていたのだが、初見の人にも面白さが伝わるかどうかを考えた末、急きょこちらのネタに変更した。

前日よりもお客さんの人数はやや少なかったにもかかわらず、この日の方が笑いが取れた。少しだけ何か掴んだ気がする。

前日に引き続きこの日も出演されていたカトゥーさんに、「昨日のカトゥーさんがきっかけで今日のネタを変えました」と伝えたところ、「続けていれば必ずチャンスは来る」「自分の好きなネタをやればいい」と激励していただいた。引き続き頑張ろうと思えた。

またこの日、マタンゴのアーさんに私のネタ帳を見て良いかと尋ねられた。アーさんはネタ帳をパラパラとご覧になった後、何か納得されたご様子だった。

私もアーさんに「ネタ帳を見せてください」とお願いすればよかったのだが、アーさんの独特な会話のテンポに乗せられて、「アーさんはネタ帳は紙派ですか？　スマホ派ですか？」くらいしか聞けなかった。アーさんはスマホ派らしい。

その他の出来事

その１

マセキのネタ見せに遅刻し、ペナルティとしてお手伝いをしなければならなくなった。最悪！！！

厳密に言うとお手伝いが嫌というより、お手伝いが溜まっているという状態が嫌だ。とにかく早く終わらせてお手伝いから抜け出したい。

余談だが、オリーブゴールド(マセキユースに所属するためのオーディションライブ)に出演している友人が、マセキライブのお手伝いに来た際に「先輩芸人の手前『お手伝い、面倒ですよ～』と言って話を合わせるが、実際は先輩芸人とのツテができるので、そんなに嫌ではない」などと言っていたことがあった。マセキの偉い人につけ込まれそうで心配だ。私は普通にお手伝いは嫌なので、早く終わらせたい。

その２

友達が芸人を辞めることになった。しかも２人。

寂しくなる。面識のない芸人が引退するという知らせを見たり聞いたりしたことはあったが、仲の良い友達が芸人を辞めるのは初めてなのでショック。

細かい事情は分からない。あまり詮索するのも憚られる。ただ彼らの将来が明るい物であることを祈るだけだ。

その３

ライブやメディアで結果を出している芸人の先輩と、じっくりお話しさせていただく機会があった。そこで感じたのは、お笑いに対しての努力の量が半端ではないということ。自分の売りや強みは何かをいろんな角度から考えていたり、とにかくネタを量産していたりと、結果を出している人は「これだけやって当たり前」のレベルが高い。

私もお笑いを頑張っていると思っていたのだが、そういった先輩方のお話を聞いていると、私の努力はまだまだだなと思った。とにかくネタ数を増やそう。

その４

月末におそらく新型コロナウイルスに感染していた。おそらくというのは発熱のピークが過ぎた数日後に検査をしたところ、陰性ではあったが測定値はギリギリで、症状が軽くなるにつれて陰性になったのではないか？とお医者さんに言われたため。

私は今までに一度も新型コロナウイルスには感染したことがなかったので(無症状だった可能性はあるが)驚いた。現在は快方に向かっているのでご心配なく。みなさんもどうかお気を付けて。

最後に

今月はいつもより失敗が多い月だった。ネタを飛ばす、分かりやすくスベる、遅刻する、ライブを欠席する、おそらく新型コロナウイルスに感染していた、等。疲れが出たのだろうか。

それにしても、体調不良はきつかった。ライブ２本とオーディションを欠席し、アルバイトのシフトも代わってもらった。６月はいつもより入ってくる給料が少なくなるから、臨時のバイトも入れようか迷う。でも忙しいスケジュールでまた体調を崩したら意味がないし……。

５月はあまり上手くいったとはいえないが、もっとネタを面白くしようと自分なりに試行錯誤していたことは間違いない。より一層体調に気を付けながら６月も過ごしていこうと思う。

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